県立高校の再編計画案が5日認められ、宇都宮中央女子高の共学化と、足利、足利女子両校の統合が公表された。男女別学校が姿を消しつつあるのは全国的な流れだが、3校とも90年、100年の歴史を誇る伝統校。「時代の流れだから仕方ない」「歴史ある学校の校風が変わるのは残念」。在校生や卒業生、学校関係者らは理解を示しつつ、母校が大きく様変わりする現実に複雑な思いを巡らせている。

 「正直女子校のままであってほしい。共学化で偏差値なども変わってしまうのでは」。宇都宮中央女子高3年の生徒(18)は、学力面も含め、従来のイメージが大きく変わってしまうことが不安だ。

 同校は来年90周年を迎える。飯塚勝幸(いいづかかつゆき)PTA会長(48)も「『宇中女』は、2万8千人以上のOGが築き上げてくれた品格あるブランド。なくなるのは残念でならない」と声を落とす。

 共に約100年の歴史を持つ、足利高と足利女子高の統合。菊地義治(きくちよしはる)足利高同窓会長(80)は「非常に複雑な心境」と明かす。両校いずれの同窓会内でも意見が分かれているといい、足高同窓会としての結論は出ていない。「統合すれば進学実績が向上するということでもない。将来の子どもたちにとって一番良い学校を作ってほしい」と注文を出す。

 一方、「自分たちが卒業してからの話だから、そんなに気にしていない」と淡々と受け止めるのは足利高1年の生徒。足利女子高2年生2人は「母校の形が変わるのは寂しい」「別に気にならない」と意見が分かれた。ただ「これまでほとんど男子校と交流がなかったし、(共学化は)嫌だという子は多い」と打ち明ける。足利高の生徒も「自分たちは男子校に入りたくて足高を選んだから、伝統ある男子校がなくなるのは少し残念」と友人と口をそろえた。