7カ月ぶりに再開した与一太鼓の定期演奏会

 【大田原】那須与一伝承館を拠点に活動する創作太鼓団体「与一太鼓」は20日、同館多目的ホールで定期演奏会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月の定期演奏会以降、披露する機会がなく、今回が7カ月ぶりのステージ。感染拡大防止の願いも込めて、ばちを振るった平山文夫(ひらやまふみお)会長(69)は「ブランクがあって不安だったが、通常のレベルの演奏ができ、感無量」と喜んでいた。

 与一太鼓は1993年に結成。現在、小学生から60代まで約60人が所属し、月1回(第3日曜日)の定期演奏会をはじめ市内などでの各種イベントで見事なばちさばきを披露してきた。

 しかし今年は新型コロナの影響で、毎週火・土曜日に2時間行う練習も3カ月間休止。6月に感染防止策を取って練習を再開したものの、定期演奏会を含め夏祭りなど既に10回ほど演奏の機会がなくなっている。

 平山会長は「演奏できない事態は結成以来初めて。練習休止の間は、自宅でばちさばきの素振りをしたり、楽譜を見て苦手な部分をマスターしたりしてほしいと、言っていた」と話す。

 再開1回目の20日は「3密」防止のため183ある席を定員42人に制限して実施。ステージには15人が出演し、組曲「与一太鼓」のうち「佐久姫太鼓」「与一出陣太鼓」など3曲を披露した。

 本年度加入し、ともに今回初出演となった佐久山小5年石崎(いしざき)ひまりさん(11)は「初めてだったので緊張した」、親園小4年大島美和(おおしまみわ)さん(10)は「緊張したけれど、楽しかった」と振り返る。

 初めて聴いた茨城県牛久市、会社員関根計(せきねかずえ)さん(61)、律子(りつこ)さん(61)夫妻は「素晴らしかった。次世代の子どもたちも頑張っていた。新型コロナでなかなか外出できないので、久々に感動した」と絶賛していた。

 平山会長は「持ち曲は全12曲あり、疫病退散を願いつつ感動してもらえる演奏をできるように、今後も練習に打ち込んでいきたい」と意欲を見せていた。