稲の状態を見る秋本康裕さん(左)と則夫さん。「日照不足とその後の高温で作柄も心配」と話す=今月上旬、大田原市蛭畑

 新型コロナウイルスの感染拡大による外食産業の不振などにより、JA全農とちぎは18日までに、産地の各県内農協に前払いする2020年産米の「概算金」について、1等60キロ当たり前年比7%(千円)ほど引き下げることを決めた。下落は14年産米以来、6年ぶり。人口減少や食生活の変化に加え、コロナ禍による業務用米の需要低迷が追い打ちとなった。消費喚起への糸口は見いだされておらず、産地ではコスト削減など一層の努力が求められそうだ。

 コシヒカリ、なすひかり、とちぎの星、あさひの夢の概算金(1等60キロ)は、前年比でいずれも千円下がった。コシヒカリは1万2400円。昨秋の皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で注目を集めた「とちぎの星」は1万1800円で、なすひかりも同額。あさひの夢は1万1600円となった。

 米の概算金 JA全農とちぎが提示する概算金は、JAの手数料などを含む「JA概算金」。販売価格の予測などを基に、流通経費などを差し引いて決定する。生産者に支払われる概算金は、各JAで手数料などを控除した金額となる。