【日光】鬼怒川・川治温泉旅館協同組合がまとめた28宿泊施設の宿泊者数は、7月が前年同月比54・0%減の4万4561人、8月は49・1%減の7万2100人だった。新型コロナウイルスの影響で前年実績を下回る状況は続くが、7月下旬に始まった国の観光需要喚起策「Go To トラベル」などが下支えとなり、徐々に回復しつつある。

 コロナ禍で最も落ち込んだのは5月で前年同月と比べ98・2%減少。6月は営業再開の宿が増えたことなどで81・6%減となった。

 温泉地では、感染予防対策として稼働率を制限している宿が多く、7月は平日に休業した宿も複数あった。一方で同22日にGo To トラベルがスタートし、埼玉、千葉、茨城などからの宿泊者が増えた。県内宿泊旅行の代金を割り引く県の「県民一家族一旅行推進事業」との相乗効果で県内客も拡大。特に高額宿を中心に予約が伸びたという。

 8月は休業する宿はほとんどなかった。例年と比べ夏休みは短縮化したが、お盆期間を中心に各宿は現状でフル稼働したという。

 地区別で見ると、7月は鬼怒川(25施設)が56・5%減、川治(3施設)は5・7%減。8月は鬼怒川が51・4%減、川治は5・6%増と2月以来、6カ月ぶりに前年同月を上回った。

 今月はシルバーウイークもあり、回復傾向が続くと期待されている。10月からGo Toの対象に東京も追加されることになり、同組合の庄田哲康(しょうだてつやす)理事長は「東京が加わるのは大きい。改めて感染予防の原点に立ち返り、気を引き締めてお客さまを受け入れていきたい」と話す。