低酸素トレーニングに励む選手=宇都宮市のビッグツリー

 データや理論に基づいて導き出された合理的な練習メニューなどにより、選手の効率的なパフォーマンス向上につなげる「科学的トレーニング」への関心が本県でも高まっている。官民それぞれで拠点が県内に整備され、トップアスリートから中高生選手まで活用が広がりつつある。県が整備した「とちぎスポーツ医科学センター(TIS)」の池田達昭(いけだたつあき)センター長は「科学的な手法を用いて競技の特性などが分かってきたことに加え、選手や指導者が合理化や効率化を追求する意識が高まってきたことだろう」とみている。

 9日夜、宇都宮市のスポーツクラブ・ビッグツリーの科学的トレーニング施設「ヒーローズラボ」。意図的に高酸素や低酸素環境をつくるチューブの付いたマスクを用い、中高生が汗を流していた。最新鋭の設備を導入して3年目。約20人の会員が利用する。担当者は「選手のほか、体力維持のために一般の方も利用する。プロ選手が来ることもある」と説明する。