外来カミキリ、栃木県内で被害初確認 佐野、足利の桃農園、防除対策へ

 県農政部は29日、桃や梅、桜などに幼虫が寄生して枯死させる外来種の昆虫「クビアカツヤカミキリ」の被害が県内で初めて佐野、足利両市の桃農園計19園で確認されたと発表した。被害は拡大する恐れがあり、県は成虫や、幼虫が樹木から排出するフラス(幼虫のふんや木くず)の情報提供を呼び掛けるとともに、まん延を防ぐ防除対策の実施を周知している。

 同部によると、今月23日、佐野市の農園から「変わった虫がいる」と連絡があり、成虫と樹木に開いた穴、フラスを確認した。その後、同市と足利市の34の農園(桃とスモモ計1169本)を調べたところ、幼虫による被害は両市の19園(桃とスモモ計113本)で見つかった。

 県農業環境指導センターは「成虫が見つかったということは少なくとも2、3年前には卵が産み付けられており、生息が広がっている可能性がある」と指摘。新たな産卵防止のため樹木の幹にネットを巻き付け、薬剤や針金を使い樹木の中の幼虫を駆除するなどの防除対策を呼び掛けている。桃農家を対象に今後、講習会も開く。