越雲さんが作ったアユの山椒炊きにぎり

「江戸前の旬」に登場したアユの山椒炊きにぎり

越雲さんが作ったアユの山椒炊きにぎり 「江戸前の旬」に登場したアユの山椒炊きにぎり

 栃木県那須烏山市を流れる那珂川のアユを使った新メニュー「アユの山椒(さんしょう)炊きにぎり」が、漫画誌「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)に連載中の「江戸前の旬」に登場し、森田の観光やな「森田城やな」で料理の提供が始まった。同誌編集部に市出身者がいた縁で漫画とコラボレーションした新メニューが誕生した。関係者は「まちおこしにつながればうれしい」と話している。

 「江戸前の旬」は、すし職人の成長を描く物語。同誌9月18日号に、市内の那珂川で捕れたアユを使って新メニューを生み出す様子が描かれた。

 アユの山椒炊きにぎりは、焼いたアユをほうじ茶や酒、みりん、実サンショウなどを入れて炊き、内臓を取った腹に酢飯を詰める。作中では「那珂川のアユが口の中で踊った後に溶けていく」などと評された。

 市出身の同誌編集部、高橋達也(たかはしたつや)さん(51)が、作者に地元のアユを取り上げてほしいと依頼した。高橋さんによると、アユの山椒炊きは京都の料亭などで出されるが、酢飯を詰める発想はオリジナルという。

 高橋さんは、掲載前に知人で森田城やな店主の越雲聖太(こしくもしょうた)さん(34)に、メニューの具現化を依頼した。越雲さんは1カ月かけて準備し、漫画の掲載に合わせて料理の提供を始めた。

 越雲さんは「アユの甘露煮はよく作るが、山椒炊きは初めて。作ってみると、酢飯も合い甘さ控えめでおいしくできた」と満足げに話す。高橋さんは「面白いかなと思って個人的なつながりで依頼した。今度作者と一緒に食べに行きたい」と喜んでいた。

 アユの山椒炊きにぎりは2匹で1500円。(問)森田城やな0287・88・2227。