大森さんの庭に咲くアサガオ(奧)とコキア

 【鹿沼】昨年10月の台風19号で被災した口粟野の大森里子(おおもりさとこ)さん(67)宅の庭に朝顔が約50の花を付け、コキアも元気に育っている。いずれも大森さんが植えたわけではなく今年、自然に芽吹いた。「被災した時は生活がどうなるかと思った」と大森さん。朝顔の花を見て自然の力強さや生命力を感じ、「改めて復旧でお世話になったボランティアの人たちに感謝を伝えたい」と話す。

 大森さんの自宅は旧粟野町役場の南側にある。6年前に上永野から引っ越し、リフォームした自宅の庭で趣味の草花などを楽しんでいた。

 昨秋の台風時、思川が氾濫し、一帯は浸水。旧粟野町内の長女宅に夫の一男(かずお)さん(68)と避難した。自宅は床上85センチの浸水被害に遭った。家財道具などは全て使えなくなった。庭は手入れしていた草花も含め、一面が泥で埋まった。

 生活再建に向けて、災害ボランティア延べ15人の手を借り、床下の泥出し、庭の泥運びなどを行った。家の再リフォームは2月に完成。庭はサツキ、モミジ1本ずつ残し砂利を敷き詰めた。