地下部分の側壁が大谷石砕石で覆われた半地下式農業ハウス。側壁や床下に冷水配管が巡らされている=8日、宇都宮市

 再生可能エネルギーシステム設備を設計施工するクラフトワーク(宇都宮市下金井町、益子卓之(ましこたくみ)社長)は、同市大谷町で大谷石採掘場廃坑に貯留する冷水を活用した「半地下式農業ハウス」を完成させ、イチゴ周年栽培システムの確立に乗り出した。夏場、貯留冷水の管を苗の根元に通して冷やす「培地冷却式」に対し、半地下式は地下部分の低層室温を夜間15度~日中25度に引き下げることを可能にした。当面、「高級夏イチゴ」の生産を目指す。

 半地下式農業ハウスは、地上から約150センチ掘り下げた4棟の木造ビニールハウスで、延べ面積525平方メートル。地下部分の側壁は熱の伝導や放射に優れる大谷石の砕石で覆い、約10度の冷水が流れるパイプを床下と側壁に張り巡らし、冷却の効率性を高めた。今年6月に完成し、7月初めに高設式栽培でイチゴ苗「夏おとめ」を定植した。