オンライン上で自治会の会議を開いている松本さん。1日には市長と自治会長会との意見交換会も行われた=1日夜、那須塩原市内

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自治会などの地域活動自粛が続く中、那須塩原市でビデオ会議アプリを活用したオンライン上の自治会活動が始められている。7月に東那須野地区自治会長会がオンラインで役員会を開催したのを機に、市は活動を全市的に広めようと「オンライン会議の手引き」をまとめ、4日には市内216ある全自治会に配布した。

 自治会を巡っては、新型コロナの影響で市が4月に活動自粛を要請。6月に市が「活動ガイドライン」を策定し段階的に緩和しているが、多くの自治会で活動が停滞しているという。

 27自治会でつくる東那須野地区自治会長会の松本祥三(まつもとしょうぞう)会長(71)は「まだ集まれる状況ではない一方で書面決議にも限界がある。オンライン上で話し合えないかと思っていた」と話す。

 松本さんは地域の高齢者が集う「ねんきん酒場」の責任者も務めている。5月にオンライン上で「酒場」を開いたところ好評で、「これなら自治会の会議もできる」と市地域おこし協力隊員の上林直人(うえばやしなおと)さん(29)に提案。上林さんの協力を得て、7月上旬に同自治会長会の役員会を開催した。

 手引は、オンラインでの自治会活動を市内で広めようと上林さんがまとめた。A4判31ページで、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」のインストール方法や会議への参加方法などを、写真やイラストを用いて分かりやすく紹介している。

 上林さんは「まだ新しい役員同士の顔合わせもできていない自治会もある」とオンライン会議の効用を強調し、「今後広がっていけば、なり手不足の自治会役員の負担軽減にもつながるはず」と期待している。