東古屋地区の活性化に乗り出した君嶋さん(右)と高塚さん

 【塩谷】自然豊かな東古屋地区を活性化させようと、君嶋祐治(きみじまゆうじ)さん(22)=上寺島=と高塚桂太(こうつかけいた)さん(23)=田所=はこのほど、地域住民らと共に「東古屋湖地域おこし隊」を発足させた。3月まで都内の大学に通い、進学や起業などを検討していた2人だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて帰省。近年、キャンプ場などがひそかに人気を集めている同地区の魅力を再発見し、盛り上げに取り組むことを決めた。

 町によると、東古屋湖は町内屈指の釣りの名所。湖近くの町営キャンプ場は、近年のキャンプブームを追い風に町内外から多くの人が訪れているという。

 実家が東古屋湖に近い君嶋さんは、帰省の際にキャンプ場がにぎわう様子を見て、地元の自然の素晴らしさを再認識。一方で、付近に飲食店や土産物店などはないため、さらに地域の磨き上げができる可能性を感じた。

 君嶋さんと小中学校で同級生だった高塚さんは、君嶋さんが同地区を盛り上げる活動に取り組もうとしていることを会員制交流サイト(SNS)で確認。子どもの頃からよく訪れていた東古屋湖の魅力をアピールしたいと思い、共に活動することを決めた。

 同隊は今年5月に発足。君嶋さんが代表に就いた。2人はまず、元は寺子屋だった君嶋さんの実家の長屋門を町の交付金を活用して改築し、活動の拠点や地域住民やキャンプ場利用者らが集える場所とした。

 活動の幅を広げるため、アウトドア事業などを行う「SHIOYA S.I.P」も起業。東古屋湖の上流にある大滝へのトレッキングツアーを企画するほか、町の地酒や農産物の販売なども検討していくという。

 君嶋さんは「東古屋を盛り上げて、ブランド力を高めたい」と意気込み、高塚さんは「自分たちの活動が町の活性化にもつながったらうれしい」と話している。