半額キャンペーンの影響で、連日多くの客が訪れる那須烏山市内のそば店

 【那須烏山】新型コロナウイルス感染症の影響で消費が落ち込む市特産の「八溝そば」の消費拡大のため、市が1日に始めた「半額キャンペーン」が好評だ。市農政課によると6日までに10店舗で3997食が販売され、想定より大幅に早く予算を使い切る勢い。そば店は「毎日が年越しのように忙しい」とうれしい悲鳴を上げ、生産者も「店からの玄ソバの注文が増えた」と喜んでいる。

 八溝そばは那須烏山、那珂川、茂木、市貝の1市3町で生産されたソバで、生産者やそば店などがブランド力向上に取り組んでいる。今回のキャンペーンでは、八溝そばを提供する市内10店が消費者にそばを半額で提供し、割引分を市が補助する。割引額は最大500円。

 市は補助分として700万円の予算を計上した。約1万4千食の計算で、キャンペーンは12月末まで実施する予定だった。

 ふたを開けてみると、初日からそば店に多くの客が訪れ、連日行列ができた。中央1丁目の「手打ちそば石川屋」の石川晋一郎(いしかわしんいちろう)店主(53)は「キャンペーン前の3~4倍の売り上げ。毎日が年越し、仕事納めのように忙しい」と話し、定休日だった6日も店を開けて対応した。

 7日に開店前から同店に並んでいた高根沢町、会社員男性(50)は「半額はありがたい。そば店の食べ比べをしたい」と話した。

 市農政課によると、このペースが続けば予算は1カ月ほどで使い切るという。「これだけ大きな反響があるとは」と担当者も驚く。

 市内の農家約70戸で構成する那須烏山そば生産者組合の小口勝寿(こぐちかつじ)組合長(73)は「八溝そばの活性化のためにこのような企画を打ち出してくれた市に感謝したい」と声を弾ませた。