テラスと一体になった「スイートヴィラ」

 那須町高久乙でランドアート「水庭」などを運営するニキシモ(東京都千代田区、北山実優(きたやまみゆ)社長)は木造1戸建て宿泊施設「スイートヴィラ」やレストランを加え、自然と融合したリゾート施設「アートビオトープ」として10月2日にグランドオープンする。アートビオトープの構想は旧「二期倶楽部(くらぶ)」の創業20周年記念事業として始まり、14年の歳月を経て完成する。

 アートビオトープは那須山麓・横沢の約3万6千平方メートルの自然を生かし、「アートに集い、人間性を磨くような学びの場としてのリゾート」(同社)を目指してきた。07年には陶芸とガラス工芸の創作スタジオや、長期滞在もできる客室を整備している。

 18年には牧草地だった1万6千平方メートル余の場所に、その地に流れていた水を生かした160の池や、周囲から移植した316本の樹木などを配した「水庭」を完成させた。「クールジャパンアワード2019」などに選ばれ、国内外から約1万人が訪れている。

 森に囲まれたスイートヴィラは、緩やかな傾斜地に配置された完全独立型の宿泊施設14棟(15室)。奥行き3メートルの大きなテラスを備え、部屋のガラス引き戸を全開すると、部屋とテラスが一体になる。

 レストラン「μ(ミュー)」は県産材や芦野石、陶芸家の近藤高弘(こんどうたかひろ)氏の陶壁などを配した木造平屋350平方メートル。35席からは木々の間に水庭を望みながら食事を取れる。料理は自家菜園の食材を中心に使う。

 総合ブランドプロデューサーの北山(きたやま)ひとみさん(68)は「途中、東日本大震災、福島原発の問題もあったが、グランドオープンを迎えることは感無量。アートと自然の融合を目指した二期倶楽部の思想をさらに深めたい」と話している。