きょう10日は雑節の「二百二十日」に当たる。立春から数えて二百十日は夏目漱石の小説にもあるように台風襲来の厄日として知られるが、その10日後も農家にとっては収穫が台無しになる恐れがある日とされている。「荒れもせで二百二十日のお百姓」(高浜虚子(たかはまきょし))▼先日、沖縄・九州地方を襲った台風10号は、過去に経験したことのない超強力台風となる懸念があり、最大瞬間風速は85メートルにも達すると気象庁が最大限の警戒を呼び掛けた▼各地に深刻な傷跡を残したものの、特別警報を発表する可能性もあるとの異例の対応が被害の拡大を抑えた側面もあったようだ▼住民の避難の様子を報じるニュースで目を引いたのが、ホテルからの中継だった。「古い木造住宅だから損壊が心配で。避難所だと新型コロナウイルスの感染が怖いし…」。予約が殺到したホテルもあったらしい▼本県に大きな被害をもたらした昨年10月の台風19号の対応を踏まえ、県が5月に地域防災計画を改定した。コロナ禍に伴い避難所に関する対策にも言及。3密の解消を目指し、より多くの避難所を新設するほか、ホテルの活用や親戚や知人宅に身を寄せることを促している▼地球温暖化によって、スーパー台風が頻繁に襲来する恐れが強い。県民一人一人が上手にかわす算段を立てることが急務となっている。