クラウドファンディングのチラシを手にする「足尾に緑を育てる会」のスタッフ

 【日光】荒廃した足尾の山で緑化活動を行うNPO法人「足尾に緑を育てる会」(秋野峯徳(あきのみねのり)会長)は10日から、運営資金を確保するためクラウドファンディング(CF)を初めて実施する。新型コロナウイルスの影響で、年間約1万人が行う植樹体験の中止・延期が相次ぐなど、同会の資金は不足している。秋野会長は「まだまだ荒廃した面積は広く、次世代にこの取り組みをつないでいくためにも多くの支援が必要」と訴えている。

 1996年に発足した同会は、銅山の煙害などで荒廃した足尾の山に木を植え育てている。収入の大半を占める植樹体験は、校外学習や企業研修などとして参加があり、環境問題などを考える機会となっている。24年間で19万7061人が25万6830本の苗木を植え、昨年度は1万318人が1万5千本を植樹した。

 しかし、新型コロナの影響で、体験植樹の中止・延期に加え、毎年2千人が参加する春の植樹デーなども中止に。本年度の植樹体験は6件で計60人に留まっているという。

 今後も中止や延期が予想され、同会は約1千万円の減収が見込まれると試算する。人件費や苗木の維持、植樹地の整備などで膨大な運営費が必要となる。経費削減や持続化給付金の活用などで資金確保に努めているものの、約500万円足りないという。

 CFは目標額200万円。出資額は1口3千円~10万円。植樹地に名前入りのプレートの設置やプライベート植樹など出資額に応じた返礼を用意し、多くの支援を求めている。期限は10月31日。CFサイト「ドリームレイジング」で募集する。(問)同会0288・93・2180。