クラウドファンディングの返礼品を見せる佐藤園長(右)と広報の菅野さん

クラウドファンディングについて説明し、協力を呼び掛けた佐藤園長

クラウドファンディングの返礼品を見せる佐藤園長(右)と広報の菅野さん クラウドファンディングについて説明し、協力を呼び掛けた佐藤園長

 新型コロナウイルスの影響で減収となる中、那須町大島の那須どうぶつ王国は7日、希少動物の保全事業費や同園の整備費を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。環境省が進める保護増殖事業の一環で取り組む、国内初のニホンライチョウ野生復帰順化施設の建設などに寄付金を活用する予定。

 新型コロナの影響で同園は、4月18日~5月22日を臨時休園するなど、4~8月の集客数と収入が共に前年同期比6割減、約5億円の損失。動物の飼育費などは経常的に必要という。

 7日に記者会見した佐藤哲也(さとうてつや)園長(63)は「このままでは維持しかできない状態。新しい事業や社会貢献活動にもブレーキが掛かっている。多くの人に支援を賜りたい」と呼び掛けた。

 ニホンライチョウの野生復帰順化施設は、同園で繁殖させたライチョウに野生動物として生きるための習性を身に付けさせる目的で使用。同園は同事業実施の全国2候補地のうちの一つ。繁殖実績やライチョウの生息地と環境が似ていることから選ばれたといい、来春の施設完成を目指す。

 このほか、今年生まれたコツメカワウソとレッサーパンダの赤ちゃんを親子で見られる展示場を整備予定。寒さに弱いコツメカワウソのための暖かな屋内施設や、レッサーパンダの子どもに適した高さの木など安全を確保した施設を造る。スナネコ、マヌルネコなど希少動物の保護を目的とした飼育、繁殖にも役立てる。

 CFサービス「READYFOR」で行っており、実施期間は7日~11月6日の2カ月間。寄付の金額は5千円~50万円で、金額に合わせ、同園で人気動物のオリジナルグッズ、動物の命名権、トナカイの角など多彩な返礼品を用意している。