8月に2人が死亡した観光名所「おしらじの滝」。滝つぼ近くに行くことが禁止されている=3日午後、矢板市下伊佐野

 栃木県内で8月に発生した水難事故の死者数は計7人に上り、過去10年間で最多となったことが5日までに、県警地域課への取材で分かった。3人が釣り関係で、4人は川遊び中に溺れた。年間の累計死者数は4日時点で計14人に上り、すでに過去10年間の最多を更新した。専門家は「新型コロナウイルスの感染を避けようと、普段は行かない川を訪れる人が増えたのではないか」とみる。9月以降は台風や局地的な多雨により河川が増水することも予想され、県警は注意を呼び掛けている。

 同課によると、今年の8月は特に、川遊び中の死亡事故が目立った。亡くなった4人のうち、3人は川や滝つぼに飛び込んで溺れ、1人は川の近くでバーベキューをしていて川に入り流された。釣り関係で亡くなった3人を含め、全員が男性だった。

 過去10年間の8月1カ月間に限った死者数は、11、14年の3人が最多。これ以外の年は1~2人だった。水泳中を含む川遊びが原因とみられる死者数は、過去10年間の8月の累計で計5人。今年は川遊びの死者が突出している。