佐野の天明鋳物師・若林さんが講演 東京の「茶の湯」展で

 佐野市大祝町の天明鋳物師(てんみょういもじ)、若林秀真(わかばやしほつま)さん(64)が4日、東京・上野の東京国立博物館平成館で「天命釜の不思議」と題して講演した。同館で同日まで開催された特別展「茶の湯」では天明釜2点が展示。若林さんは「茶の湯文化の中で、天明鋳物が重要な位置にあることが分かる」などと、天明鋳物の歴史や価値について解説した。

 茶道裏千家淡交会東京第一東支部が特別講演として企画。20万人以上の来場者があった同展では、同館所蔵の天明筋釜(室町~安土桃山時代・16世紀)と、武将で茶人の古田織部(ふるたおりべ)から(徳川家康とくがわいえやす)に伝わった天明釜銘梶(室町時代・15世紀)が展示された。

 茶道が隆盛を迎えた安土桃山時代にもてはやされた天明釜。若林さんは、千利休(せんのりきゅう)が天明釜で一会を催したという文献を示しながら「天明の情報は、文化人らを通じて京都に発信された」などと解説した。