那須ファームビレッジの乗馬事業などの運営に乗りだしたモデルの紗栄子さん

 モデルでタレントの紗栄子(さえこ)(本名道休(どうきゅう)紗栄子)さん(33)が、栃木県大田原市狭原(せばはら)の「NASU FARM VILLAGE(那須ファームビレッジ)」=旧那須野ケ原ファーム=の乗馬・牧草管理・飲食事業の運営に乗りだした。同ファームの所有者交代に合わせ、「馬の命や従業員の雇用を守りたい」と再建に協力することにした。避雷針の設置や芝の復旧など、想定外の費用が必要となったことから、2日にクラウドファンディング(CF)を始めた。

 紗栄子さんが社長を務める会社は、芸能事業をはじめ、アパレルや化粧品の商品開発、EC(電子商取引)事業を展開。同ファームを取得したベンチャー「NOT A HOTEL(ノットアホテル)」の浜渦伸次(はまうずしんじ)社長(37)の依頼を受け、8月から業務の一部を引き受けた。

 運営する中で各種の課題が見つかり、牧場内の避雷針設置に1千万円、厩舎(きゅうしゃ)の屋根修繕など安全対策に500万円が必要になった。芝の管理は年間3500万円かかるが、一部が枯れており、さらに出費が生じる。

 メインの芸能事業の収益からも補填(ほてん)する一方、CFを企画した。出資額は1口3千円~250万円。返礼品やサービスとして、紗栄子さんプロデュースのTシャツやエコバッグ、乗馬体験、名誉ファーム会員権などを用意した。CFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイア)」で、10月17日まで受け付ける。目標金額は1500万円。4日現在で2千万円以上が集まっている。

 紗栄子さんは「地元の皆さんに愛され市外からも来てもらえるような牧場をつくり、恩返ししていきたい」と話している。

 同ビレッジに名称を変更し、乗馬事業を継続中。30分コースで税別8千円(平日限定で大田原市民は税別6千円)。レストランは休業中だが、再開の準備を進めている。