クマの目撃件数比較

 栃木県内で4~8月末に寄せられたクマの目撃件数のうち、佐野、鹿沼の両市で4割超(25件)を占めていることが4日までに、県自然環境課への取材で分かった。例年、両市での目撃件数は全県の1割前後で推移しているが、本年度は急増。学識経験者は餌となるブナやミズナラといった木の実の生育状況が関連しているとみており、「佐野市や鹿沼市では特に状況が悪く、(人のいる)麓に出没しているのではないか。引き続き注意が必要だ」としている。

 新聞報道に基づく同課の集計によると、8月末時点で県内のクマの目撃件数は57件で、前年同期より27件減少した。一方、佐野市は12件増の17件、鹿沼市は8件増の8件で、両市を合わせると目撃件数の約44%を占めた。鹿沼市では人的被害も発生。8月14日未明、釣り目的で訪れた足利市、会社員男性(32)が右肩と右腕をかまれて軽傷を負った。

 佐野市の担当者は「人里に下りてきている原因は餌不足ではないか」と話す。同市は目撃件数の増加を受け、ホームページで注意喚起している。