新型コロナウイルス感染症の影響で、家庭用プリンターの品薄が続いている。家電量販店によっては展示棚に品物がない光景に出くわす▼販売員によると、学校の休校で宿題の印刷のための購入が増えたことや、テレワークの拡大に伴い需要が急増したことが背景にある。各メーカーとも、9月は年賀状シーズンに向けて新商品を投入する時期。だが、海外工場で部品の供給網が混乱し、製造が遅れて入荷が滞っているという▼宇都宮大発ベンチャーのマロニエ技術研究所(宇都宮市)が開発した酸化チタン光触媒による除菌空気清浄機「リブートエア」も、海外製に依存する部品がコロナ禍で調達困難となり、商品化が遅れていた▼国立病院機構仙台医療センター(仙台市)と共同研究のインフルエンザウイルス失活効果試験で、ウイルス数が20分後に1千分の1以下となり、空気の無害化が証明されたことで一躍注目された技術である▼昨年7月から製造を委託された宇都宮市のアイシン電子工業によると、医療機関やホテル、自動車用品販売会社などから多数の引き合いが来ている。部品調達のめどが付きつつあり、早急な商品化を目指している▼冬にはインフルエンザシーズンを迎え、新型コロナとの同時流行が懸念される。宇大発の新技術が普及し、広く使われる日が待ち遠しい。