朗読する劇団員と鑑賞者

 【足利】朗読劇を通して戦争惨禍の継承に取り組む市民劇団「PPP45 °」は2日、松田町の三和公民館で太平洋戦争末期の特攻隊員とピアノを題材にした朗読劇「月光の夏」を上演した。同公民館が人権学習の一環として企画。

 上演された作品は、特攻隊員が最後の思い出にピアノを弾き、出撃していった実話が元になっている。

 この日は、劇団員7人が特攻隊員や戦争を取材する記者、ピアノの先生など11人の登場人物を演じた。物語の途中ではピアノ奏者がベートーベンの「月光」を演奏。約50人が鑑賞し、終盤では涙を流す姿も見られた。

 松田町、青木誠治(あおきせいじ)さん(90)は「戦争が2年くらい続いていたら自分も戦場に送り込まれていたと思う。改めて平和な世の中はありがたい」と振り返った。