ワーケーションでの誘客を話し合った実行委

 【那須塩原】新型コロナウイルス禍でリモートワークなど多様な働き方が求められる中、休暇先の観光地などで働く「ワーケーション」での板室温泉への誘客を図ろうと、黒磯観光協会は3日、板室健康のゆグリーングリーンで実行委員会を設立し、第1回会合を開いた。今秋には温泉街全体に野外の無料公衆無線LANも整備される予定で、同実行委は周辺の豊かな自然を生かしたアウトドアプログラムも含めたモニターツアーを10月にも行いたい方針だ。

 県の三密回避旅行商品開発支援事業の一環で、同協会が「板室温泉ワーケーション×アウトドアプログラム策定事業」として実施する。事業費は約198万円で、県の補助金で賄う。

 ワーケーションは「ワーク」(仕事)と「バケーション」(休暇)を合わせた造語で、観光地などで仕事をしながら休暇も楽しむ新たな働き方を意味する。

 同温泉は湯治場として知られ、もともと長期の滞在客が多い。実行委の室井孝幸(むろいたかゆき)委員長は「通常の観光地では毎日食事のメニューを変えることは難しいが、板室には素地がある。湯治に仕事を加えた新たなスタイルで選ばれる地にしたい」と話す。

 今秋には観光庁事業として旅館に加え温泉街全体で無線LAN整備が予定されており、パソコンさえあればどこでも仕事ができる環境も整うという。

 今後は、すでにワーケーションで板室温泉を活用している温泉客の仕事風景の撮影や、釣りやカヌーなど周辺で楽しめるさまざまなアウトドアアクティビティーの撮影などを行い、首都圏の企業などへプロモーションを実施する。その上で、豊かな自然に囲まれた3密を回避しやすいロケーションを生かし、リモートワーク向けの新たな旅行商品を開発していく。