収録に臨む宇都宮中央女子高吹奏楽部=6月28日、宇都宮市若草2丁目(宇都宮中央女子高提供)

 仲間とつくり上げた音色をラジオで披露しよう-。CRT栃木放送は5日、県内の吹奏楽団体から募った演奏を全て放送する初の番組企画を始める。新型コロナウイルス感染拡大防止のため多くのコンクールや演奏会が中止され、苦境にある愛好家らに特別な発表の機会を提供して支援する。初回は宇都宮中央女子高吹奏楽部による「オーメンズ・オブ・ラブ」などが流される。

 発起人は、県吹奏楽コンクールのアナウンスを担当するなど県内の吹奏楽に長年関わるフリーアナウンサー福嶋真理子(ふくしままりこ)さん(45)。「できる状況、立場にあるなら何かしたい」と、司会などを務める栃木放送のクラシック番組「マリコのクラシック♪ガーデン」内での企画を発案した。

 最初に手を挙げた同校は、6月28日に校内の赤れんが倉庫で録音会を実施。感染対策を徹底した上で、部員約70人が30分間にわたり約3カ月ぶりのハーモニーを披露した。引退した前部長の3年中野(なかの)ゆりあさん(18)は「大会や演奏会が中止になり、大きな喪失感があった。最後にみんなで合奏できる機会を持てて、本当にうれしかった」と振り返る。

 番組は毎週土曜の午後9時からで、受け付け次第順次放送する。小学生以上の県内吹奏楽団体であれば応募可能で、曲のジャンルは問わない。各団体が録音した音源を提出する。募集期限は来年3月20日で、県吹奏楽連盟のホームページに掲載されている申込用紙とともに申し込む。

 福嶋さんは「みんなでまた一緒に音楽をやれる機会はきっと来る。演奏のきっかけの一つとして、この場を利用してほしい」と呼び掛けている。

 問い合わせはCRT栃木放送のメールfukushima@crt-radio.co.jpまで。