3日連続で「宇都宮能 三流派公演」 文化会館リニューアルを記念、野村萬斎さんも出演

3日連続で「宇都宮能 三流派公演」 文化会館リニューアルを記念、野村萬斎さんも出演

 「宇都宮能 三流派公演」(うつのみや文化創造財団など主催)が9月、宇都宮市文化会館大ホールで開催される。同館リニューアルオープン記念として、これまで交互に上演してきた「観世流」「宝生流」「喜多流」の各流派が初めて3日連続で公演する。同財団は「3流派が3日連続で公演するのは地方都市の企画としては前例がなく、全国的に注目されている。豪華な出演者がそろっており、ぜひ多くの人に鑑賞してもらいたい」としている。

 宇都宮能は1980年に県謡曲連盟が同会館オープン記念として行い、82~2011年まで毎年実施されてきた。13年からは隔年開催に変更となったが、地方の会館で定期的に行われる能公演としては日本で最も歴史があるとされ、低料金で市民に能楽を普及させた意義は全国でも高く評価されている。

 今公演初日の9月16日午後1時~同3時半は「観世流」公演。狂言は祝言曲として取り上げられることも多い「素襖落(すおうおとし)」で、出演する山本東次郎(やまもととうじろう)は人間国宝に認定されている。能「石橋(しゃっきょう)」は数多くある演目の中でもまれに見る豪華絢爛(けんらん)な舞が披露される。

 「宝生流」公演は同17日午後1時~同3時35分。狂言「蝸牛(かぎゅう)」に出演する野村萬斎(のむらまんさい)は国内で最も人気の高い狂言師。能「小鍛治(こかじ)」には宝生流第20世宗家の宝生和英(ほうしょうかずふさ)が出演する。県宝生会会長の安久都和夫(あくつかずお)が解説を務める。

 「喜多流」公演は同18日午後1時~同3時40分。狂言「佐渡狐(さどぎつね)」はめでたい祝言性を持つ演目。仕舞に出演する人間国宝友枝昭世(ともえだあきよ)は能楽師として高く評価されている。能「船弁慶(ふなべんけい)」は歴史上の有名な人物が登場し、親しみやすい演目となっている。