現役選手らの指導を受けながらセーリング競技を体験する中学生=渡良瀬遊水地

 「海なし県」にセーリング文化を-。2年後に迫ったいちご一会とちぎ国体に向け、本県関係者が競技力向上に奔走している。近年は女子や少年種別の選手を確保できず、女子は参加得点(10点)すらも得られない状況が続いているためだ。県セーリング連盟は新艇購入やプロコーチの招聘(しょうへい)なども進めて“ゼロ点競技”からの脱却を目指すとともに「42年ぶりの本県開催国体は、競技を理解してもらう絶好のチャンス」と期待している。

 6艇のセーリングヨットが帆を高く上げ、水面を滑るように進んでいく。栃木市の渡良瀬遊水地で29日に開かれた体験会。現役の国体選手らに教わりながら、男女計10人の中学生が初めてかじを操作し目を輝かせた。

 県のタレント発掘・育成事業「とちぎ未来アスリートプロジェクト」の競技体験プログラムの一環。青柳斉来(あおやぎせら)さん(山前中3年)は「風を読んだり、体重移動したりするのが面白い」と興味津々。指導役を務めた畑大輔(はただいすけ)さん(野木二中教)は「みな運動能力が高いので、2年あれば十分全国で戦える」と期待した。