新型コロナウイルス検査キットの試薬

 キヤノンメディカルシステムズ(大田原市)は、「新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KIT(ジェネライザー・キット)」を研究用試薬として、1日から販売する。

 研究用としながらもバイオセーフティー基準を満たした検査室や、同社専用検査装置など設備が完備され、検査技師が配置された行政検査や一般病院、空港検疫所なら導入できる。陽性の判定結果がPCR検査より早い約40分で分かるのが特徴。

 この試薬は野木町に研究所を置く栄研化学が開発した遺伝子検出法(核酸増幅法)の蛍光LAMP法を用い、長崎大とともに開発した。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証は受けていないが、国立感染症研究所のマニュアルに評価結果が記載されており、厚生労働省の通知により保険適用の対象になっている。

 鼻孔液や唾液から遺伝子の核酸を抽出する前処理はPCR検査と同じだが、その後は陽性なら約10分で迅速に判定できる。4月末の長崎クルーズ船乗務員集団感染例での行政検査などに運用された。