「イズミヤ」撤退から5年となったJR小山駅西口のロブレ

 【小山】JR小山駅西口の再開発ビル「ロブレ」の核店舗「イズミヤ」が撤退してから31日で5年となった。賃貸フロアの面積に対するテナントの出店率は昨年度90%台に達したものの、今年3月以降に複数のテナントが撤退し84%に低下。目標の95%から遠ざかった。新型コロナウイルスの影響もあり再生への道のりは厳しく、市の支援に頼らざるを得ない状況が続いている。

 2015年のイズミヤ撤退後は、市が大株主の第三セクター「小山都市開発」がテナント運営業務を引き継ぎ、商業ビルとしての再生を目指している。

 撤退時に残ったテナントは7店で出店率はわずか4・3%。その後、大型量販店や書店の誘致に成功し、19年度は32店、91・4%まで回復した。だが今年3月以降、売り上げ不振などによる撤退が相次ぎ、子ども用品店や手芸店などの閉店で、9月には84・1%に減少する。

 小山都市開発は催事などで集客に努める一方、経費削減を進め、19年度は5年ぶりの黒字となる280万円の純利益を計上した。しかし累積赤字は24億7千万円、債務超過は11億5千万円に上り、市が運転資金として毎年11億円超を貸し付けているのが実情だ。

 市は賃料にして年間約3千万円に相当する市所有分のフロアを同社に無償貸与しており、期限切れとなる今年12月以降も延長する方針。出店者の賃料を減額するための補助金も支出しており、本年度は1億2500万円を予算化した。

 テナント賃料と並んで主な収入源となる駐車場収入も、新型コロナウイルスの影響によるイベントの中止やレジャー施設の休止に伴い落ち込んでいる。同社の神戸泉(かんべいずみ)専務は「厳しい状況だが、魅力あるテナントを誘致して多くのお客さまに来ていただきたい」と再生に取り組む姿勢を示している。

 【ロブレ】 JR小山駅西地区の再開発に伴い、大型スーパー「イズミヤ小山店」を核とする商業ビルとして1994年6月に開業。同駅前のシンボルとなったが、同店は業績低迷を理由に2015年8月に閉店。同店が所有していた土地・建物は小山市に無償譲渡された。