ゆめポークを使ったかつ丼「凌賀」

右から正さん、シヅ子さん、塁さんの3代

ゆめポークを使ったかつ丼「凌賀」 右から正さん、シヅ子さん、塁さんの3代

 街の食堂として親しまれている下野市石橋の「高砂食堂」が、新型コロナウイルス禍を乗り越えて開店90周年を迎えた。9月から記念メニュー「かつ丼~凌賀(りょうが)」(1400円)を売り出す。

 同店は1930年創業の旧石橋町の老舗食堂。3代目店主の永井正(ながいただし)さん(61)が腕を振るうかつ丼やとんかつ、ボリューム満点の定食が人気だ。

 しかし、新型コロナの影響を受け一時は厳しい経営状況に。正さんの長男で、地元のテレビやラジオで活躍するMCタレントの永井塁(ながいるい)さん(33)の助言で、テークアウトに活路を見いだし切り抜けた。

 塁さんは正さんに、これを機に90年を記念した一番おいしいかつ丼をメニューに加えようと提案。店を切り盛りする祖母のシヅ子(こ)さん(86)が元気なうちに記念メニューを作りたいという思いもあった。

 こうして出来上がった「凌賀」は、ブランド豚「とちぎゆめポーク」を使ったかつ丼。値段は同店のメニューで最も高いものの一つになったが、甘みを感じる上質なとんかつと、正さんが30年にわたって研究したタレが絶妙に絡む。「凌」は塁さんの長男の名前から取った。

 塁さんは「仕事がうまくいったときやうれしいことがあった時に、自分や家族、仲間へのご褒美として食べてほしい」と話している。