雨漏りしている乙女小の教室の床。雨漏りにより黒ずんでいる

雨漏りしている乙女小の教室。通常、児童は使用しておらず、バケツなどで対応している

雨漏りしている乙女小の教室の床。雨漏りにより黒ずんでいる 雨漏りしている乙女小の教室。通常、児童は使用しておらず、バケツなどで対応している

 小山市内の小中学校と義務教育学校計36校のうち28校の77カ所で雨漏りが発生していることが30日までに、市教委への取材で分かった。本年度は7校で13カ所が修繕されるが、対象外となった箇所には災害時の避難所となる体育館も複数含まれる。統廃合が検討されているなどの理由で修繕が進まない学校もある。

 市教委によると、市内の学校施設の6割は築40年程度で、老朽化が進んでいる。雨漏りが確認されている77カ所のうち、33カ所が屋根、14カ所は外壁、残る30カ所は屋根と外壁の両方に原因がある。

 本年度修繕する13カ所は、学校施設全体の修繕費として本年度予算に計上した約4千万円から工事費を充てる。

 残る64カ所は、今後40年間の学校の改修スケジュールをまとめた「市学校施設長寿命化計画」や、各校の実情に即して判断することになっている。

 避難所となる数校の体育館については「大規模改修が必要で、本年度中の修繕は難しい」と市教委。新型コロナウイルス感染症の影響で「3密」を避ける避難所運営が求められる中、使用可能なスペースの制約などで影響が出る恐れもある。

 統廃合や適正配置を検討中といった理由で計画から外されているのは6小学校。このうち築44年の乙女小では「部分的に補修し、児童が使う教室では雨漏りはない」というが、渡り廊下や通常は使用しない一部の教室など約15カ所で修繕されないままとなっている。

 学校施設の老朽化を巡っては、浅野正富(あさのまさとみ)市長が7日の就任会見で「学校施設の要補修箇所が放置されている」として、優先的に取り組む必要性を指摘した。