特別公開で大成殿裏手の耐震補強の様子を見学する参加者ら

 【足利】市は29日、昌平町の史跡足利学校にある大成殿(孔子廟(びょう))の保存修理工事完了を祝い、同所で式典を開いた。大規模改修は1972年度から実施した「昭和の修理」以来、ほぼ半世紀ぶり。同学校の立野公克(たてのきみよし)事務局長は「今後も保護に力を入れ、後世に引き継ぐ足利の宝の一つにしていきたい」と話している。

 大成殿は1668年の創建。昭和の修理以降の経年劣化に加え、2011年の東日本大震災で北東側に傾いた。これを受け、17年度に東京藝術大が現況を調査。18年度からは瓦や壁板などを外した骨組みだけの状態にしたうえで、傾きの修正や耐震補強などをした。

 この日の式典には、和泉(いずみ)聡(さとし)市長や県議、市議など関係者約50人が出席した。

 保存修理の完了を祝うテープカットと大成殿の額の除幕式があり、和泉市長は「未来の子どもたちに伝えていくための修復。ぜひ一度、見に来てほしい」と来場を呼び掛けた。