安倍首相の辞意を伝える号外を受け取る人たち=28日午後5時15分、JR宇都宮駅西口

安倍首相が辞任の意向を固めたことを伝えるデジタルサイネージ(電子看板)=28日午後3時50分、宇都宮市江野町

安倍首相の辞意を伝える号外を受け取る人たち=28日午後5時15分、JR宇都宮駅西口 安倍首相が辞任の意向を固めたことを伝えるデジタルサイネージ(電子看板)=28日午後3時50分、宇都宮市江野町

 「まさか」「体調面での退場は残念」。安倍晋三首相が突然の辞意を表明した28日、県民からは驚きや、体調悪化での退陣に同情する声が上がった。一方で、新型コロナウイルス対応や森友・加計学園問題、「桜を見る会」問題など7年半の政権運営の間に積み重なった疑惑の数々に「長期政権のおごりがあった」と冷ややかな声も相次いだ。若い世代からは「お疲れさまでした」と純粋にねぎらう声もあった。

 日光市安川町のホテル「日光千姫物語」を経営する根本芳彦(ねもとよしひこ)さん(62)は「辞めるとは思っていなかった」と驚いた。コロナ禍で大打撃を受けている観光業界だが、「感染対策と経済との両立は、誰がやっても難しい局面」と、首相のかじ取りに擁護的だった。

 益子町益子、自営業出口勝男(でぐちかつお)さん(81)は「体調悪化は分かるが、内閣支持率も低迷し、引き際を考えたのだろう」とみる。政権に対しては一連の疑惑や問題の印象が強く、「後手後手に回った新型コロナの対応も、結局は安倍1強の緩みやおごりがあったと思う」と切って捨てた。