旬のサンマを手にする小林店長と、電子黒板の映像を熱心に見る児童たち

 【真岡】新型コロナウイルスの影響で中止になった社会科見学の校外学習に代わり、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った「リモート社会科見学」の授業が28日、真岡小で行われ、3年生106人がスーパーの仕事の内容やコロナ対策などを学んだ。市内では中学生の職場体験活動「マイチャレンジ」も中止が決まっており、市教委は「市内の小中学校では初の試み。情報通信技術(ICT)を授業に積極活用した好例」と他校への波及効果を期待している。

 市内では例年、小学校の各学年で校外学習を実施。3年生は社会科で「お店のしごと」や「農家のしごと」を学び、実際にスーパーを訪れるなどして学習している。本年度は新型コロナの感染対策も考慮し、校外学習が中止になった。

 市はICTを活用した教育の充実にコロナ禍前の2017年度から取り組んでおり、既に全小中23校の各教室に電子黒板や無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」などが設置されている。真岡小はこうした環境を生かそうと、荒町の「フードオアシス オータニ」荒町店の協力を得て7月下旬から準備を進めてきた。

 授業は3年生の3クラスで同時に行われ、同店の小林享(こばやしすすむ)店長(57)がiPad(アイパッド)を手に店内の映像を各教室の電子黒板に送った。野菜や鮮魚、精肉の各コーナーのほか、バックヤードでサバをさばいたり、フライを揚げたりするスタッフの様子も伝え、児童から「おいしそう」の歓声が上がった。

 1組の松森勇輝(まつもりゆうき)君(8)は「普段見られない場所も見られたので面白かった。またリモートの授業をしてほしい」と喜んでいた。 担当の北城篤史(ほうじょうあつし)教諭(42)は「映像が固まったり、音声が途切れたりすることが何度かあったが、初回としてはまずまずでした。コロナ禍の中、新しい授業のスタイルをまた考えていきたい」と話していた。