小学生を対象としたジャポニカ学習帳は今年、販売50周年を迎えた。表紙は主にオリジナルの植物写真を使い、裏表紙には表紙写真の解説や学習図鑑を掲載している▼自然を愛する心を育んでもらいたい、という願いが込められている。過去にはカブトムシやチョウなどの昆虫写真が載っていたが、8年前から使われなくなった▼販売元によると「子どもたちが気持ち悪がっている」といった声が届いたことや、実際に昆虫シリーズの売り上げが落ちたため決断した。誰もが捕虫網でセミやトンボを追った世代には、なんとも理解し難い▼子どもに自然に親しむ機会を与えたいと、那須烏山市の志鳥倶楽部(くらぶ)は毎年、里山で「田んぼの学校」を開いている。昆虫採集や田植えなどが主なメニューで、先週末には県立博物館職員を講師に迎え「田んぼと水辺の生き物調べ」を行った▼休耕田を利用したビオトープで、約30人が「ゲンゴロウを捕まえた」「ドジョウがいる」と歓声を挙げていた。代表の滝口清栄(たきぐちきよえい)さん(68)は「実際に見て触れて、感受性を養ってくれれば」と話す。ここでの経験は人生を豊かにしてくれることだろう▼活動は今年で18年目。できればいつまでも続いてほしい。学習帳は、50周年を記念した昆虫の表紙が近く限定で復活するという。子どもたちの反応が気になる。