DVD版「黄ぶな物語」

 疫病退散を祈る宇都宮市の郷土玩具を題材にした絵本「黄ぶな物語」。改訂版が6月、20年ぶりに出版されコロナ禍の中で注目を集めている。そのDVDが今月12日、県内の書店で発売された。同市出身の作家で作者の故立松和平(たてまつわへい)さんの朗読を収録した貴重な1枚だ。

 DVDは、立松さんの長女で画家のやまなかももこさんの絵をアニメーションにした。語りは俳優の山中聡(やまなかそう)さんで、落ち着いた声が物語の世界へいざなう。さらに旧版の絵と1999年の初版本出版記念会で立松さん自らが読んだ音源も収録。「立松節」と評判だった素朴な栃木弁による語りが特徴で、作品の魅力を引き立てる。

 またDVD発売に合わせて、テーマソングを作り収録した。

 制作した出版社「アートセンターサカモト」の坂本道子(さかもとみちこ)代表は「立松さんの没後10年企画の締めくくりになるDVD。多くの方に手に取ってほしい」と話している。約40分。税別2千円。(問)同社028・621・7006。