大勢の来場者でにぎわった昨年の「宇都宮餃子祭り」=2019年11月2日

 毎年11月に開かれる「宇都宮餃子(ぎょーざ)祭り」を主催する実行委員会は25日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の開催を中止すると発表した。中止は1999年の開始以来初めて。

 祭りは毎年11月の第1土・日曜日、宇都宮市本丸町の宇都宮城址(じょうし)公園で開かれる。宇都宮餃子会の加盟店が格安でギョーザを提供するほか、本県出身のアーティストらを招いたステージイベントも開催する。実行委によると、毎年県内外から15万人以上が来場する。

 今年は22回目の予定だったが、首都圏での感染状況などを踏まえ、来場者の密集が予想される中、万全な感染対策をすることが難しいと判断した。7月下旬に餃子会が理事会で決定し、今月21日に実行委に書面で通知した。

 餃子会は今後、代替イベントとして会員制交流サイト(SNS)を活用した企業とのコラボ企画や、ギョーザの魅力を発信するオリジナル番組の配信などをする考え。餃子会の鈴木章弘(すずきあきひろ)事務局長(48)は「祭りは毎年どんな苦境でも続けてきたので、中止は断腸の思い。苦しい状況だが、せめてもの代替イベントで笑顔になっていただきたい」と話した。