ビデオ会議アプリで議論する横嶋氏(手前)と教諭ら

 【宇都宮】県小学校教育研究会宇都宮支部の保健安全教育部会はこのほど、オンライン形式で教職員研修を実施し、市や上三川町の小学校教諭計90人が新型コロナウイルスに関する指導も含めた保健教育について考えた。

 新型コロナの感染拡大を受け、教諭らは各学校など28カ所の会場に分かれ、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って参加。講師は文科省初等中等教育局の横嶋剛(よこしまつよし)氏が務めた。

 横嶋氏は小学校での保健教育について、高校までの体系的な学びの中で基礎となる中核部分になると説明。新型コロナ感染症など、身近な健康課題を知る段階とした上で「中学校では科学的な理解、高校では社会的な理解へ変わっていく」とし、教育の全体像をイメージするよう求めた。

 さらに、参加者はアプリ上でグループに分かれ、新型コロナに関連する差別と偏見をテーマに議論。学校現場で見聞きした事例を発表し、指導法について意見を出し合った。

 横嶋氏は、児童が日常的に新型コロナの問題について考えるため、朝の会などへの保健教育の取り入れといった提言をし、「感染症を正しく恐れ、差別を無くす方向にするのも保健教育の役割」と結んだ。