2020もてぎ秋の作品展「だれもみれない」のポスター

 【茂木】新型コロナウイルスの感染拡大で発表機会から遠ざかっている作家たちが、観覧を「完全事前予約制」にして行う変則的な展示会「2020もてぎの秋の作品展『だれも みれない』」(茂木作家協会主催)が、9月4日からふみの森もてぎで開催される。「3密」や「不要不急」の回避を強いられる現状を憂い「観覧できない作品展示」を開くことで、悲しむべき現状そのものを見てほしいというメッセージを込める。

 町内在住かアトリエを町内に持つ陶芸、絵画、木漆工芸の各分野の作家と招待作家が計40~50点を展示する。誰でも見られるのが通常の展覧会だが、予約した人だけが観覧できる。会場入り口には「見たくても見ることができない」展示の狙いを象徴する「感染予防のため立ち入り禁止」の表示を出す。

 作家は後藤義国(ごとうよしくに)、ダグラス・ブラック、橋爪康裕(はしづめやすひろ)(陶芸)、田鶴濱洋一郎(たつるはまよういちろう)、橋本憲治(はしもとけんじ)(絵画)、松崎融(まつざきとおる)、松崎修(まつざきおさむ)(木漆工芸)の各氏。

 特別招待作家の彫刻家安藤栄作(あんどうえいさく)さん=奈良県在住=は木を荒々しく削ったアマビエなどを展示する。

 代表の松崎融さん(75)=飯(いい)=は、作品発表の場が激減した現状について「作る時間はいくらでもあるが、今まで味わったことのない感覚」と話す。展示を企画した映像カメラマン板谷秀彰(いたやひであき)さん(69)=北高岡=は「町内外の人を無制限に受け入れるリスクを避けながら、伝えるという表現者にとって大事な翼をもがれた現状にふさわしい展示を模索した」という。会場の様子や展示作品はネットで公開する。

 観覧は今月31日から予約専用電話(090・3450・8821、午前10時~午後8時)か予約メール(daremomirenai@gmail.com)で受け付ける。感染防止のため観覧者の名前、連絡先、人数、観覧希望日を伝える。