マルシェで無農薬野菜を販売する農家

 【那須】無農薬野菜やオーガニック食品などを作る地元の生産者らが出店する催し「大日向(おおひなた)マルシェ」が10年目を迎えた。2011年7月、東日本大震災を機に始まった同マルシェ。発起人の益子町大沢、建築士小山博子(こやまひろこ)さん(46)は「長く続けることで、安心安全について考える仲間が増えた。やってきてよかった」と活動を振り返る。

 福島第1原発事故の影響への不安が広がっていた10年前、那須町に住んでいた小山さんは「単に売り買いするだけでない、身近な問題を共有できる交流の場にしたい」と同マルシェを始めた。夏季を中心に月2回程度のペースで、開催場所は高久甲のレストラン「アワーズダイニング」の庭や軒先。小山さんの考えに共感した同店が無償で会場を提供した。

 立ち上げから5年ほどは小山さんが1人で運営していたが、出店者らが手伝うようになり、現在は会計や広報などを分担。全員で会場の庭の草を刈ることもあるという。

 最初はまばらだった来場者も徐々に増え、会員制交流サイト(SNS)でマルシェを知る人も増えた。