照りつける太陽の下で行われた天日干し作業=21日午後2時半、宇都宮市錦1丁目

 栃木県内は21日も高気圧に覆われ、朝から気温が上昇した。強烈な日差しが照りつける中、宇都宮市錦1丁目の中川染工場では、浴衣などに使われる染め物の天日干し作業が行われた。

 生地は長さ約12メートル。伝統技法の「注染(ちゅうせん)」で染め上げられ、従業員らが敷地内に手際よく張っていった。花やチョウなど色とりどりの模様が真夏の陽光を浴びて輝き、風にそよいでいた。

 今年は新型コロナウイルスの影響でお祭りなどが中止となり、浴衣の生産が激減している。同社の中川友輝(なかがわゆうき)社長(38)は「厳しい状況だが、マスクやシャツなどにも生地を活用し、幅広い人に伝統技法を知ってもらいたい」と話していた。

 宇都宮地方気象台によると、21日の県内は佐野で最高気温38・6度を記録するなど、14観測地点のうち6地点で猛暑日となった。