鉄板でエビチリをつくる原田さん

ふわとろ卵がまろやかさを出すとともに辛みを引き立てているエビチリ

鉄板でエビチリをつくる原田さん ふわとろ卵がまろやかさを出すとともに辛みを引き立てているエビチリ

 中野駅北口を出て、飲食店がひしめく路地を進んで約4分。鉄板で焼いて提供するスタイルの中華料理店だ。

 「お客さんの目の前で調理することで、中華を五感で楽しんでもらおうと思ったんです」。日光市(旧今市市)出身のオーナーシェフ原田亮(はらだりょう)さん(39)が説明してくれた。鍋と比べ油の量が抑えられ、ヘルシーな仕上がりになるという。

 大エビを使ったエビチリ(税別1280円)は、チリソースに卵がたっぷり絡んだ逸品。卵でまろやかさを出しながら、しっかりとピリ辛さも感じられる。目の前で調理してくれるため、音や目でも楽しめ、自然と気持ちが盛り上がる。

 麻婆(マーボー)豆腐も人気の一品。中国から取り寄せた豆板醤(とうばんじゃん)と四川山椒(さんしょう)などを自らブレンドしたオリジナルの豆板醤を使う。香りと辛み、コクのバランスが絶妙で、ご飯との相性は抜群だ。

 宇都宮短大付属高卒業後、都内の中華料理店などで修業を積み、2009年に店を構えた。内装に大谷石、食器には益子焼を使用。「思いやり」を意味する店名は「自分に必要で大切にすべきもの」との思いからから名付けた。

 コロナ禍による影響は少なくないが、「今できることをしっかりやっていきたい」と足元を見つめる。一方で「落ち着いたら、いろいろやっていきたいですね」と続けた。

 メモ 中野区中野5の46の2 MSIプレイス1階。電話03・3388・4597。午前11時半~午後2時、同5~10時。水曜夜、土日祝昼休。

■店主の思い

 地元を離れてみると、いいところが見えてくるものですね。日光や那須、大谷石の採石場など自慢できる所はたくさんある。地元のことを知らないのは恥ずかしいと思い、調べたりしています。外国人のお客さんもいて、日光とかを案内することもありますよ。