テークアウトした食事を安全に楽しむために

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、食事のテークアウトを利用する機会が増えた。暑さが厳しくなる中、テークアウトは調理してから食べるまでに時間がかかるため、食中毒のリスクが高まりやすい。テークアウトした食事を安全に楽しむために注意すべき点を県生活衛生課で聞いた。

 食中毒は、細菌やウイルス、化学物質などに汚染された飲食物などを口にすることで起こる。大半は嘔吐(おうと)や腹痛、下痢などの症状が出るが、場合によっては感染しても症状が出ないことも。ただ、症状が出ない場合でも、体内に残った細菌やウイルスなどから他者へ感染を広げてしまう可能性がある。

 テークアウトを利用する場合は、消費期限などの表示をよく見ることが大切だ。「普段からよく利用する飲食店でテークアウトすると、安心して衛生面で気が緩みやすい」と同課の担当者。消費期限以外にも食物アレルギーに関わる原材料などで心配な点がある際は、直接飲食店側に問い合わせよう。

 購入した後は、寄り道せずに帰宅し、すぐに食べることが大事だ。帰宅まで時間がかかる場合は、清潔な保冷バックに入れて持ち帰ろう。購入した飲食物は、温度が上昇しやすい車内や室内で長時間放置しない。

 細菌やウイルスに汚染された飲食物は、味や臭い、見た目で判別できないこともある。このため、持ち帰った後は時間を置かずに1回で食ベ切ろう。食べ残さないで済むように、食べ切れる適切な量を購入する。

 このほか、夏場の食中毒予防として気を付けたいのがバーベキューだ。食中毒を引き起こす細菌のカンピロバクターや腸管出血性大腸菌などは、生肉に付着している。肉の鮮度にかかわらず、生や加熱不足で食べると、食中毒の危険性が高まる。

 このため、バーベキューでは肉を十分に加熱することはもちろん、生肉をつかむトングや箸は食べる箸と別に用意するなどして、十分気を付けよう。担当者は「家庭でできるポイントを実践しながら、食中毒を防いでほしい」と呼び掛けている。