元社員や勤務していたJTB関東などを相手に訴えを起こした本県と群馬県在住の原告は8日までに、取引の経緯を振り返って「社員証や書類を見て信用してしまった」と憤りをあらわにした。

 「売り上げが上がらないので協力してほしい」。県南在住の60代男性は2010年ごろ、面識があった元社員に米ドル購入を持ち掛けられた。2カ月後に購入額の8%が「手数料」として支払われる内容で、違和感を覚えたが「『業務なので間違いない』と言われ信用した」と主張。手数料は「(男性を)販売代理店として登録したから支払える」と説明されたという。

 預けた金は膨らみ、元社員が県警に申し出た16年6月には数千万円に。「親切心を踏みにじられた。会社の看板がなければ絶対に信じなかった」と唇をかんだ。