照りつける日差しの中、日傘を差して歩く人=11日午後4時5分、JR佐野駅前

 県内は11日、高気圧に覆われて猛烈な暑さとなり、佐野では午後3時55分に県内観測史上最高となる39.8度を記録した。県内最高を更新したのは2年ぶり。県内の全14観測地点のうち、7地点で35度以上の猛暑日となった。熱中症の疑いによる救急搬送も相次ぎ、同日午後4時までに60~90代の男女4人が重症と確認された。

 宇都宮地方気象台によると、これまでの県内最高気温は2018年7月23日に佐野で記録された39.2度だった。11日の県内の最高気温は、小山38.9度、真岡38.2度、宇都宮37.5度、鹿沼37.1度などとなった。佐野に加え、小山、真岡、鹿沼でも観測史上最高を更新した。

 暑さによる健康被害も相次いだ。県消防防災課によると、熱中症の疑いにより同日午後4時現在で29人が救急搬送された。重症以外では、中等症が15人、軽症が11人で、65歳以上が20人を占めた。

 重症が確認されたのは佐野、鹿沼、真岡の3市。管轄する各消防本部によると、佐野市では自宅の台所で女性(82)が倒れているのを夫が見つけ、119番した。鹿沼市、女性(90)は自宅の寝室で意識状態が悪化したため息子が救急要請した。真岡市では自宅にいた男性(69)とコインランドリーにいた女性(62)が搬送された。いずれもエアコンを使っていなかったという。

 県内最高気温の記録を更新した佐野市は11日、防災行政無線を使って熱中症への注意喚起を行った。気象庁と環境省は本県などに熱中症警戒アラートを出し、外出をなるべく避けたりエアコンを使用したりするよう求めた。

 宇都宮地方気象台は、当面の間は平年以上の暑さが継続すると予報している。担当者は「かなり高い気温が続く可能性があり、熱中症には十分な注意が必要」と呼び掛けた。