結社の枠超え、俳壇半世紀 栃木県俳句作家協会が28日に記念式典

 県内の俳句愛好者がそれぞれの結社の枠を超えて集結した県俳句作家協会が今年、創立50周年を迎える。記念事業として「県俳句作品 第11集」を発刊し、28日には宇都宮市のホテルで記念式典を開催する。速水峰邨(はやみほうそん)会長(78)は「これからも本県俳壇を盛り上げていきたい」と話す。

 同協会は1967年創設された。初代会長を務めた平畑静塔(ひらはたせいとう)氏や、2代会長の手塚七木(てづかしちぼく)氏を中心に結成の機運が高まったという。

 同協会は発足当初から県芸術祭に積極的に参加するほか、独自に協会賞を設けて県内の優れた俳句作家を顕彰。2001年には新たな才能を発掘しようと新人賞を設置した。

 インターネット上で俳句を発表し、俳句誌を発刊しない新たな運営方法も現れているが、平野暢行(ひらののぶゆき)事務局長(71)は「俳句を志す者が同じ座に集まることはこれからも重要」と指摘する。同協会の行事として、県内の吟行会は定着している。

 現在の会員数は182人。会員の高齢化と減少傾向が最大の課題となっている。速水会長は「俳句を作ると、自然を見る目が開けてくる。俳句文化は世界的にも広がっているので、ぜひ若い人にも興味を持ってほしい」と期待する。