石田監督(中央奧)が自ら講師ライセンスを取得。チームもコロナ自粛明けから再スタートをきった=2020年6月、宇都宮市内

 米国のスポーツ界で指導者が選手のモチベーション向上に取り入れ、効果を上げてきたとされる短い激励のフレーズ「ペップトーク」。それを学ぶ動きが、県内小学生スポーツ界にも入ってきた。普及はまだ初期段階で県内の実践団体もわずかだが、関係者はその効果に期待を寄せている。

 米国では試合前の選手を鼓舞する目的で、「勝つのは俺たちだ」「やってやろうぜ」などと指導者がシンプルで活力あふれる言葉掛けをしてきた。それを実用的に整えたものがペップトークで、日本へは約10年前にその概念が入ってきた。

 国内でもスポーツの指導者が、独自にモチベーションアップの言葉掛けをして成果を上げてきた実績は多々ある。しかし、選手や保護者の価値観が多様化する中、近年、より効果的に選手のやる気を高めようとペップトークを学ぶ指導者が出始めてきた。

 宇都宮市のチアリーディングとアクロバティックの教室「チーム・エボルブ」の石田栄美子(いしだえみこ)監督もその一人。「試合に挑む子供たちに投げ掛ける言葉は『楽しんで来い』のみ。これは厳しい指導を受けてきた子供たちへのご褒美」と話す。