仲間と共に200回目の登頂を果たした荒井さん(手前中央)=10日午前11時35分、男体山頂上(鈴木康弘さん提供)

 山の日の10日、栃木県小山市在住、佐野市建築指導課職員荒井(あらい)まゆみさん(54)が男体山(2486メートル)の登頂200回を達成した。日光二荒山神社中宮祠によると、男体山登拝番付で女性の200回は初という。荒井さんは「山登りは人生と一緒。楽しいこともあれば、つらいこともある。苦しくても一歩一歩諦めなければ達成できる」とほほ笑む。

 「高校時代からずっと登りたかった」という男体山に初めて登ったのは2009年6月。山登りを始めてまだ2カ月だった。往復約12キロ。ガイドブック片手に1人で入山し「8合目で帰りたくなった」。標準では6、7時間で往復するところ9時間かかり「二度と登りたくないと思った」と振り返る。

 ところが翌年、男体山を遠目に見るたび登りたくなり、迷った末に再訪。回数は自然と増え、20回を過ぎると慣れてきて、50回を超えて楽しくなった。「景色はいつも違うし、山頂での達成感、爽快感がいい」と目を輝かせる。

 印象に残るのは17年。病気が見つかり春に手術を勧められたが、シーズン終了まで延ばしてもらった。その間、1日2往復したり、5日連続で登ったりして100回目の登頂を果たした。

 体調は回復し、子育ても終えた荒井さんにとって登山はライフワーク。今では1シーズンに30回のペースで男体山を踏破している。新型コロナウイルス禍で予定より1カ月遅い5月下旬に開山した今シーズンも、休日のたびに足を運ぶ。

 200回目は山の仲間や同僚ら16人と同神社中宮祠登拝門を午前6時10分に出発し、午後2時40分に下山した。「たくさんの人に支えられ病気やけがも乗り越えられた」と感謝する荒井さん。目標は「前人未到の8日連続登頂。年女の72歳まで元気に登り、かわいいおばあちゃんになりたい」と屈託ない。