栃木県内における新型コロナウイルス感染者数の日別推移

 新型コロナウイルスの栃木県内感染者の増加が止まらない。6月末以降に発生した5例のクラスター(感染者集団)が落ち着いた7月29日以降も連日、新規感染者が確認されている。同30日~8月7日の9日間で50人に上る。県は、委託医療機関の検査件数が増えたことなどを一因とする。一方で陽性率が上昇し、感染者の絶対数が増えているとみられ、県は「第2波」と認識する。感染経路が断定できない事例も増える中、感染者周辺の積極的な検査などで集団感染を防ぐ考えだ。

 県内で7日までに確認された感染者は計238人。6月3~26日の約3週間は「新規感染者ゼロ」だった。だが同27日以降は5例のクラスターが感染者数を押し上げ、計172人に達している。「第1波」(2月22日~6月2日)の66人と比べ、3倍に迫る勢いだ。

 クラスターの収束後も県内全域で感染確認が続いている。累計検査件数が1万5千件を超えるなど、委託医療機関による検査や、感染者周辺の積極的な検査が大幅に増えており、感染者の早期の発見や治療につながっているとみられる。

 感染確認日から退院までの平均日数も、第1波の25.9日間に対し、第2波は7日現在で9.8日間。退院基準の見直しで入院期間が短縮したほか、軽症・無症状者が多いことも要因とみられる。

 県の担当者は「感染の状況は日々変わっている。時々の状況を踏まえながら、感染防止対策を要請していきたい」と話す。感染経路が分からない事例についても、その事例を端緒とする集団感染を未然に防ぐことで対応していく考えだ。