新型コロナウイルス感染症に関する単語を学ぶ参加者

 新型コロナウイルスに関する情報をより分かりやすく手話通訳してもらおうと、栃木県佐野市はこのほど、市内で活躍する手話通訳者らを対象とした勉強会を市役所で始めた。月内に計4回開催する。「濃厚接触者」「パンデミック(世界的大流行)」といった専門用語の表現方法の統一を図り、市長会見や市ホームページ(HP)での市長メッセージ動画などで生かしていく。

 市によると、市には15人の手話通訳者が登録、イベントなどで岡部正英(おかべまさひで)市長があいさつする際、傍らで通訳するなどしている。ここ数カ月は新型コロナウイルス感染症に関する情報発信が多いため、専門用語を分かりやすく伝えてもらおうと、公的資格を持つ手話通訳士を講師に迎えて勉強会を企画した。

 初日の5日には6人の手話通訳者が参加。県聴覚障害者協会のHPを基に「ソーシャルディスタンス」「接待の伴う飲食店」「新しい生活様式」など48単語の表現方法を学び、岡部市長の過去の会見を手話通訳する練習を重ねた。

 市の担当者は「研究機関によっては別の表現方法を採っている所もあるので、通訳者によって表現がばらばらにならないよう統一を図ることが必要。あいまいな表現をどう伝えるかも課題」としている。

 勉強会に参加した安佐手話通訳者会の大高仁子(おおたかじんこ)会長(63)は「新型コロナには新しい情報がたくさんある。みんなが同じ認識を持って学ぶ必要があると思っていたので、このような勉強会はありがたい」と話していた。