記者会見で5選出馬を正式表明した福田知事=7日午後5時30分、県庁

福田知事の基本方針とプロジェクト

記者会見で5選出馬を正式表明した福田知事=7日午後5時30分、県庁 福田知事の基本方針とプロジェクト

 栃木県の福田富一(ふくだとみかず)知事(67)は7日、県庁で記者会見し、12月8日の任期満了に伴う知事選に5選を目指して立候補すると正式に表明した。新型コロナウイルス対策の推進をはじめ、中央省庁の分散誘致を含む首都機能移転、美術館と図書館の創造拠点構想などを公約に掲げた。知事選には元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)が無所属での立候補を表明しており、一騎打ちとなる公算が大きい。

 政界や経済界などから要請を受け出馬を決意したとし、「新型コロナが大きな脅威となって立ちはだかっている。4期16年の経験と実績、これまでに築いた多くの人脈、市町との強いつながり、県民との信頼関係がある。この難局を乗り越え、栃木の輝く未来を創生できる」と述べた。

 福田氏はこれまで、権力の座に10年間居続けると腐るという「権腐十年」を政治信条に据えてきた。5選出馬は「多選の問題は当然指摘を受ける。権腐十年の言葉を胸に刻み、自らを律し、栃木のために尽くすことのみに全力を注いできた。この考えはこれからも変わらない。矛盾とは考えていない」と語った。

 5選に向けたスローガンは「未来へつなぐ とちぎの挑戦(誠実にそして着実に)」。「県民の命と暮らしを守る」「とちぎの力を伸ばす」など五つを政策の柱とし、新型コロナの検査体制や医療提供体制の充実、防災・減災対策の強化、未来技術を活用した産業変革などを挙げた。詳細な政策集は10月初めまでに公表する。

 福田氏は2004年11月、宇都宮市長から転じて知事選に立候補し、現職だった福田昭夫(ふくだあきお)氏らを破り初当選した。過去4回の知事選で自民、公明両党の推薦を受けており、今回も同様に政策協定を結び推薦を得る方針。

 知事就任後、足利銀行の一時国有化やリーマン・ショック、東日本大震災、関東・東北豪雨、台風19号などの難局に対応してきたほか、公立の全小中学校での「35人学級」の実現、国体の誘致、総合スポーツゾーン整備などに取り組んできた。

 栃木県では過去に5選を果たした知事はいない。